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「教育超格差大国」アメリカ
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政治・社会
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「学校評価リポート」では公立校の三割が最低評価「F」

『「教育超格差大国」アメリカ』
[著]津山恵子 [発行]扶桑社


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 全体状況をみてみよう。まず、ニューヨーク市にある五つの行政区(ボローと呼ばれ、マンハッタン、ブルックリン、クィーンズ、ザ・ブロンクス、スタテン・アイランドの五区)にある小中学校は一一八四校、高校が四九六校ある。


 ブルームバーグ市長(当時/二期共和党選出、三期目は無所属)は、二〇〇七~一三年まで「学校評価リポート」という学校の「ランク制度」を採用した。学校のランクを、アメリカの生徒が受け取る通知表と同じように「A」から「F」で表すようにしたのだ。各校は、生徒の共通試験の点数の推移、学校の環境、授業の活性化、教師どうしの協力、親・コミュニティとの連携などで評価される。AからFという採点基準にしたのは、親が子どもの進学を考える際に参考にしやすいという理由だ。


 しかし、ブルームバーグ市長の後、二〇一四年一月、二〇年ぶりに共和党から民主党に政権を奪還したビル・デブラジオ市長は、AからFだったランクを「優良(excellent)」「良(good)」「普通(fair)」「不良(bad)」という新たな評価に変えた。アメリカの公立教育システムの問題は、こうして自治体の政権が変わると、政策そのものが、ころころと変わってしまうという点だ。

「学校評価リポート」が変わってしまったため、マンハッタン研究所の専門家が、AからFで表す全国レベルのリポート「SchoolGrades.org」による格付けを地元紙ニューヨーク・ポストに紹介した。ブルームバーグ前政権の基準をそのまま踏襲したのではなく、たとえば「先生が尊敬されているか」といった点も重要として評価の基準に加えているという。それによると、ニューヨーク市でAの評価を得た小中学校が全体の三割、一方で最低の評価であるFとなった学校も全体の三割を占めた。


 時系列で探ってみると、環境が悪化しているという学校も多くある。ニューヨークの公共ラジオ「WNYC」のデータチームが、二〇一二年度から以前の三年間の評価を遡って作成した学校の「改善・悪化マップ」によると、「悪化」を示す赤い点が、ニューヨーク市の地図上でやはり全体の三割ほどある。


 この「悪化」は、一体なぜ起きたのだろう。


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