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ママの心が楽になる子育て心理戦
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はじめに

『ママの心が楽になる子育て心理戦』
[著]新井慎一 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:4分
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「子どもがなかなか言うことを聞いてくれない」「思うように育ってくれない」と、子育てに悩みはつきものです。私は子どもの心の専門医師という立場で多くの親ごさんと対面しています。また5人の子どもをもつ父親として自分自身悩むこともあります。


 今の時代、子どもは育てにくいのでしょうか?


 子育ての常識は時代とともに変化しています。しかし現代の子どもが育てにくい子どもばかりになっているわけでありません。子どもの性質は、昔とそれほど変わらないはずです。


 なぜ、多くの親ごさんが悩んでしまうのか。ひとつには悩める親ごさんの多くは、「言葉」に頼った子育てをしているからではないか、と考えられます。


 あなたのお子さんが赤ちゃんだったころを思い出してください。


 赤ちゃんが泣くと、私たちは「おっぱいがほしいのかな」「おしっこをしたのかな」「お腹が痛いのかな」と考え、子どもの気持ちを真剣に探ろうとします。


 ところが子どもが成長し、しゃべるようになってくると、とたんに子どもの気持ちを深く探ろうとはしなくなります。そして子どもの言葉や態度に「どうしたの」とか「なにかあったの」といった、表面的な会話で済ませてしまいがちです。


 しかし言葉は万能ではありません。親の問いかけに、子どもが正直に答えるかというとビミョーです。子どもも人間なので嘘をつくし、ごまかします。


 私のうちでも3歳の娘が、私を自分で叩いておいて「お兄ちゃんがやった」と兄のせいにしたことがあります。


 小学生の息子は、夜、宿題が終わっていないことを問い詰めると「もう終わったよ」とその場では答えるのですが、翌朝にあわてて宿題をやっています。


 ここであなた自身の子ども時代を思い出してみてください。親には秘密にしていたことや嘘をついたことのひとつやふたつ、ありませんでしたか?


 単純に考えれば嘘はよくありません。しかし「なんでも正直に言いなさい」という建前の押しつけや、親の望む言葉を求める姿勢は、子どもの心の裏にある「気持ち」を無視してしまいます。


 大人同士のコミュニケーションでもある程度の嘘はつきものです。


 良い、悪いではなく、子どもだって嘘をつくこともあると認め、そのうえで子どもの行動の裏に、どういう意図があるかを考えることが大事です。


 それを考えないと、親は子どもにだまされます。だまされている……。穏やかではありませんが、子どもは親をだますこともあるのです。


 わが子のネガティブな部分を見たくない、いいところだけ見ていたいという気持ちは、どんな親ごさんにもあります。


 逆に子どもの立場からは、親に愛されたい、親の期待にこたえたい、ガッカリさせたくない、怒られたくない、と「いい子」を演じている部分があります。


 親としては、当然「いいほう」を信じたくなります。だから子どもの演技にだまされる。親子の利害が一致しているからこそ成り立つ関係です。そこに気づいているせいか、子どもは本能的に親の「表面的な言葉」を信じていません。


 常に親の愛を日々の行動で試し、また言葉以外でサインを送っているのです。


 わがままを言ったり、わざと叱られるように仕向けたり、あるいは、ご機嫌をとったり。親がどう反応するのか、自分を大切にしてくれているのか、自分の気持ちをわかってくれているのか、自分の悪い部分も含めて受け入れてくれるか。


 すべての親が日々、子どもから駆け引きを持ちかけられ、試されている。そして私も試されている親のひとりです。

「表面的に問題を起こさなければいい」と、この駆け引きを安易に流していると、後になって大きな問題を引き起こすこともあります。できるだけ早い時点で子育ては駆け引きであることに気づき、子どもと心からぶつかることが大切です。


 子どものネガティブな部分を直視することで、親自身が傷つくこともあるかもしれません。でもそれを恐れていると本当の意味では親密な関係を築けなくなってしまいます。子育てでは傷つき、ぶつかり合うことを恐れてはいけません。


 子育てには駆け引き(私はそれを「心理戦」と表現します)が必要です。


 本書は、1章から3章で子育ての際にぶつかる壁や悩みを子どもの心理と親の心理をひもときながら紹介しています。さらに4章では、私自身も直面している子育ての具体的な悩みと親御さんがとるべき対応についても取り上げました。


 子育てがつらい、わが子にどう接したらいいのかわからない、と悩むときにお母さんの心が少し軽くなる一助となれば幸いです。


新井 慎一

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