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封印された鉄道史
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Episode:25 【神器の移動もひと苦労…】三種の神器は列車に乗って

『封印された鉄道史』
[著]小川裕夫 [発行]彩図社


読了目安時間:4分
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 皇居の御所の天皇の寝室の隣には剣璽の間がある。そこに安置されているのは神剣と神璽(まがたま)で、三種の神器のうち宮中三殿の賢所に安置されている神鏡を除いた、この二つを総称して「(けん)()」と呼んでいる。


 戦前、天皇が旅行などで宮城を一泊以上離れる際には、侍従が剣璽を携えて随行する習わしがあった。そのため御召列車には剣璽の間が設けられていて、駅で下車するときは天皇の前後を神剣と神璽を持つ侍従が歩いた。この剣璽を一緒に移動させる習わしを「剣璽動座」という。


 鉄道が開業する以前の江戸時代、天皇は京都にいて移動することはまれだった。移動するにしても天皇の都合が優先され、剣璽動座はそれほど煩わしい作業ではなかった。

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