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江戸東京の寺社609を歩く 下町・東郊編
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旅行
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[7]三ノ輪と旧吉原周辺をめぐる……台東区(荒川区)

『江戸東京の寺社609を歩く 下町・東郊編』
[監修]山折哲雄 [著]槇野修 [発行]PHP研究所


読了目安時間:13分
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 東京の寺社めぐりを、本の出版を念頭に、本格的にはじめたのは、日本橋につづいて三ノ輪の「浄閑寺(じようかんじ)」からだった。

 永井荷風の『断腸亭日乗』をもとに、荷風の跡追いをした川本三郎氏の『荷風と東京』(都市出版)を読んでいて、つぎの部分にひどく興味をひかれたからである。


 ──(略)荷風は、昭和十二年六月二十二日、三十余年ぶりに三ノ輪の浄閑寺を訪れたとき、その変らぬ静謐なたたずまいに感じるところあり、「余死するの時、後人もし余が墓など建てむと思はゞ、この淨閑寺の塋域娼妓の墓亂れ倒れたる間を選びて一片の石を建てよ。石の高さ五尺を超ゆるべからず、名は荷風散人墓の五字を以て足れりとすべし」と書くが(略)──


 昭和十二年といえば荷風五十七歳で、当時の人なら、自分の(つい)の住処を考える年齢であろう。

 この娼妓の墓乱れ倒れたる間に、という思いは、二十代のころ、投込寺として知られる浄閑寺をはじめておとずれて、すでにその荒廃した様子に心惹かれていたからだと川本氏はいう。

 病没したり、情死したりして引き取り手のない遊女が葬られた寺が、新吉原遊廓の北、日本堤の切れたところにある浄閑寺であった。

 東京散歩の偉大な先人、永井荷風が、そこに眠りたいと願った寺を、とにかく見にいこうと、お盆のあいだを選んででかけた。というのは墓参りの人がいるから、寺の門は必ず開いているとおもったわけである。

[浄閑寺]じょうかんじ
荒川区南千住2―1―12 03(3801)6870
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