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江戸東京の寺社609を歩く 下町・東郊編
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旅行
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[9]西日暮里から谷中寺町を歩く……荒川区・台東区

『江戸東京の寺社609を歩く 下町・東郊編』
[監修]山折哲雄 [著]槇野修 [発行]PHP研究所


読了目安時間:24分
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その1──西日暮里(諏訪台)の寺社


 寺社めぐりのため東京の地図をいく種類か用意した。めぐる順序やその範囲を調べるには東京二十三区全域をカバーしている冊子体のものがコースづくりにはいいけれど、実際に歩くときは、ぶ厚くてちょっと荷になった。

 筆者が歩くときに用意したのは、東京都区分地図の各区それぞれのもの(昭文社)で、縮尺は区によって異なるが七〇〇〇分の一から一万五〇〇〇分の一程度、オーソドックスな一枚ものだった。


 くわえて筆者の寺社めぐりの六つ道具をあげれば、まず、そのとき歩く範囲の区分地図。取材ノート(左ページにめぐる寺社名、右ページにはメモ用に空白)と黒・赤サインペン。デジタルカメラ。ズボンのベルトにホルダーを通して拳銃のようにしている。これはとても便利だった(娘たちのプレゼント)。東西南北を知るコンパス(簡単なもの)。山川出版社の『東京都の歴史散歩』。これは上中下巻とあって、上が下町、中が山手、下が多摩など郊外で、おもに上中巻をコースによって一冊携えた。ふと足をのばしたいと思ったとき参考にするためで、この本にはたいへんお世話になった。深謝したい。歩数計(これも娘たちからのプレゼント)。首にかけて寺社めぐりの励みにした。おかげで四キロの減量に成功した。

 あとはふつうに外出するときのハンカチ(大判のもの。なにかを包むのにも便利)とか携帯電話とか。そういえば、コースによっては地下鉄の一日乗車券は活用する価値がある。

 地図の話に戻れば、その区分地図のうち、台東区のものは、折りくせの線から破けたり、書き込みや印でゴチャゴチャになった。それだけこの区に寺社が多いということで、その極端な地域が西日暮里から谷中(やなか)にかけてとなる。

 上野公園をめぐってから谷中の寺町を歩くのもいいけれど、上野公園は広くて、膝に不安のある筆者は、谷中は谷中だけにした。それも渦巻き状に歩くので、かなり足にくる。足弱の方にご注意したい。

[青雲寺]せいうんじ
荒川区西日暮里3―6―4 03(3821)4241


 JR西日暮里駅から歩きはじめた。右手の高台に開成中高校の校舎をあおぎながら、交番の先を左に入ってしばらく歩くと青雲寺の門柱が少し高いところにみえる。

 臨済宗の禅刹で、浄居山と号する青雲寺は「花見寺」とよばれていた。このあたりは高台だから、眺めもよく村里に咲く桜を見おろしたということで花見寺というのかと思ったが、それもあろうけれど、むかしは境内も広く、四季折々に花をつける樹木や草花を植えて、行楽の人びとの足を招いたというのがほんとうらしい。

 当寺は宝暦年間(一七五一〜六四)に、老中首座の堀田正亮(まさすけ)が中興したと伝えられ、本堂の軒下に滝沢(曲亭)馬琴の筆塚碑がたつ。文化人たちの来訪が多いこの寺に、馬琴の精力的な著述活動を顕彰しようと文化七年(一八一〇)に造立された。
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