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日本の神様と神社の謎99
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歴史
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第4章 神道にまつわる行事、しきたりの謎

『日本の神様と神社の謎99』
[著]かみゆ歴史編集部 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:37分
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72 正しい神社参拝の作法とは?



 参拝の時に行う動作や所作は、定められた「ルール」ではなく「作法」である。願いごとを聞いてもらう神様に対して尊びたい心がけであり、人とのつき合いで大切にしたいことがあるのと同じだ。そのため、まずは身なりから気を配りたいところ。だらしない格好、肌の露出が多い服装、サングラスや帽子の着用、サンダル履きは避け、正装とはいかないまでも失礼のない格好で出かけよう。


 神社に到着したら「お邪魔いたします」という敬意をこめて鳥居の前で軽く一礼を。参道の中央は神様の通り道なので左右どちらかに寄って歩き、必ず(ちょう)()()で心身の穢れを祓ってから神様の前へ。拝殿ではまず軽く一礼し、鈴を鳴らしてからお賽銭をそっと入れ、2礼2拍手。手を合わせたまま願をかけるが、この時住所と名前をいうのを忘れずに。願いごとは「がんばりますのでどうぞお力添えください」と誓うほうがよく、感謝の気持ちも添えて、最後に一礼。鳥居を出る時にも軽く一礼すれば完璧だ。


 ちなみに参拝もせずおみくじを引く、飲食をするなどという行為は御法度だ。



73 なぜ神社では拍手を打つの?



 神社での参拝作法は「2礼2拍手1礼」が基本。その一環である「(かしわ)()」には邪鬼をはらい、神様を呼び起こし、敬意と感謝の気持ちを表すという意味がある。3世紀末に書かれた『()()()(じん)(でん)』の中にはすでに貴人に対する敬礼として拍手を打ったという記述があり、さらに8世紀の『()()()』にも登場している。古来より大切にされてきた「手を打つならわし」は、世界の拝礼方法を見ても日本の神道にだけあるものだといわれており、お寺では拍手を打たず(がっ)(しょう)をするのが通例となっている。なお、これは仏教がインドのあいさつを取りこんで伝来したものだからだ。


 正式な拍手は、右手を左手より少し下にずらし、胸の高さでパンパンと2回、しっかり音を立てるのがよい。右手を下にするのは、右が人間の肉体を、左が神様を表すためで、ここにも神様を敬う心がこめられているのだ。なお、伊勢神宮の「8度拝()(ひら)()」、出雲大社や宇佐神宮の「2礼4拍手1礼」など、格の高い神社では作法が基本と異なる場合もある。多くの場合は拝殿に掲示されているので確認して参拝しよう。


74 お賽銭は高額であるほどいい?


「ご縁」がありますようにという願いをこめて、5円玉をお賽銭にするとご利益があると考えている人は多いだろう。他にも15円は「十分なご縁」、45円は「始終のご縁」など挙げればきりがない。しかしこれらはすべて語呂合わせにすぎず、どれが一番よいわけでも、金額は高いほうがよいわけでもない。


 そもそも5円とご縁をかけるようになったのは、通貨の単位が「円」に定められてからのこと。貨幣が流通しはじめるまでは、米を白い紙に包んだ「おひねり」がお賽銭だった。もっと遡れば農海産物を神前に供えていたのだが、中でも米はアマテラスからの授かり物ということで、感謝のしるしに収穫した米を供える習慣が残ったのである。お賽銭が貨幣に代わり、賽銭箱に入れるようになったのは室町時代のことらしい。


 つまり、お賽銭は感謝の心をこめたもの。金額はその時々の気持ちでお供えすれば十分である。また、チャリンと音を立てるのは鈴と同じく穢れを祓うとされているので小銭のほうが好ましいが、お札を入れたいならその気持ちを大切に。


75 おみくじは何度引いても大丈夫?



 お参りしたあとに引くおみくじには、神様からのメッセージが書かれている。昔、政治の決断や天候の予測をする時などに選択肢それぞれを紙に書き、神様に意思を尋ねたあとでいずれかを引いたという。それがおみくじの起源で、現在のスタイルは中国から伝わった「(てん)(じく)(れい)(くじ)」が発展したものだ。


 運勢は大吉から大凶まで7段階あるいは12段階が一般的。よい結果が出れば嬉しいが、悪かった場合も、納得できるまで何度も引き直したい気持ちはグッとこらえ一度の参拝で1回だけにしておこう。それよりも、内容を真摯に受け止めて日々の指針にするのがよい。たとえ大吉でも和歌の部分が注意を促すものであったり、逆に大凶でも救われる言葉がつづられていたりするので、本当に肝心なのは教訓の部分だ。


 吉凶の良し悪しにかかわらず持ち歩き、ときどき読み返すのも可。一般的には、よい結果のおみくじは持ち帰って翌年納め、凶や大凶は境内の指定の場所に結ぶのがよいとされている。その時、利き手と逆の手で結ぶと凶が吉に転じるというジンクスもある。


76 ()(しゅ)(いん)ってスタンプラリーのようなもの?



 最近は、神社ごとにデザインの素敵な御朱印帳が増えた他、雑貨店でも購入できるようになり、すっかり人気の御朱印めぐり。御朱印とは、神社を参拝した証にいただく記念の印。御朱印帳を持って行き、授与所や社務所で依頼すると朱色の押印に添えて神社名と参拝日を筆で墨書きしてもらえる。神社を訪ねるごとにもらえば各社の御朱印が貯まっていくわけだが、記念とはいえ、それを観光地のスタンプラリー感覚と考えるのはお門違い。なぜなら御朱印は、神社の名前を神職が記してくれる神様の分身のようなもの。つまり、徳を見える形に残したものが御朱印なのである。御朱印の数が増えるということは、それだけの神社を訪ねて徳を積んだという信心深さの現れだといえるのだ。


 料金は無料の神社もあるが、だいたい300円〜500円ほどのところが多い。御朱印帳を忘れた場合もあきらめず、別の紙に書いてもらおう。また、何度も訪れている神社で参拝する度にもらうのもよいことだ。書いてくれる神職が違えば筆跡も異なるし、その都度、神様とのご縁が深まっていく。


77 お札やお守り、絵馬の意味は?



 祈願成就や除災のご利益を授かるさまざまな縁起物は神様の分霊であり、最もポピュラーなのがお札やお守り、そして絵馬。身近なものなので、実はそれらの本来の意味や正しい扱い方を知らない人も多いのではないだろうか。


 お札は「(しん)(さつ)」といい、平安末期に伊勢神宮が配布するようになった「(たい)()」がその起源。大麻とはお祓いの時に罪や穢れを祓う道具のことで、当初は大麻そのものを授与し、家で拝むと神社に参拝したのと同じ意味を持つとされた。のちに「(てん)(しょう)(こう)(たい)(じん)(ぐう)」と書かれた「(じん)(ぐう)(たい)()」が発行されるようになり、全国の神社でも各々の神札を頒布するようになった。

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