【伝説】
物理学の基本原理であるエネルギー保存則によれば、エネルギーは形を変えるだけで、決して増えたり減ったりしない。火力発電が石炭や石油や天然ガスを、原子力発電がウランやプルトニウムを燃料としているように、必ず元になるエネルギー源が必要なのである。このため、無からエネルギーを取り出す「永久機関」は不可能とされている。
しかし、空間には「宇宙エネルギー」とか「真空エネルギー」と呼ばれる無尽蔵のエネルギーが眠っている。それを利用しようとする研究が世界各地で行われている。それをフリーエネルギー(無料のエネルギー)と呼ぶ。
※①フリーエネルギー装置はこれまで世界各地でたくさん作られてきた。アメリカではブルース・デ・パルマの「Nマシン」、エドウィン・グレイの「EMAモーター」、ジョー・ニューマンの「ニューマン・マシン」、ロバート・アダムスの「アダムス・モーター」、ウィンゲート・ランバートソンの「WINシステム」など。他にもイギリスのジョン・サールの「サール効果発電機」、ドイツのウルリッヒ・シューマッハの「シューマッハ・モーター」、スイスの宗教団体メタニタが開発した「MLコンバーター」、インドのパラマハムサ・テワリの「宇宙力発電機」など、世界各地で様々なフリーエネルギー装置が開発されている。
デ・パルマが製作した“永久機関”Nマシーン(※②)
エドウィン・グレイのEMAモーター(※⑤)
それらの中には超効率を実現したものがいくつもある。超効率というのは、モーターから入力以上の出力が取り出せたというもので、まさに空間からエネルギーを抽出していることを意味している。
フリーエネルギー装置の中には、永久磁石を用いているものもある。永久磁石は釘を吸いつけて永久に持ち上げ続けることができる。釘を吸いつけた状態では、エネルギーが消費され続けている。これは永久磁石から無限にエネルギーが湧き出していることを意味する。先の「シューマッハ・モーター」もそうだが、日本でも湊弘平氏の「※③靖国一号」河合輝男氏の「※④河合モーター」など、永久磁石から磁気エネルギーを取り出したという例があり、新聞やテレビで取り上げられた。