『絶対に足を踏み入れてはならない 日本の禁断の土地』
[編]歴史ミステリー研究会
[発行]彩図社
氷点下20度以下の極寒の刑務所
北海道の道東に位置し、オホーツク海沿岸にある網走は流氷の町として知られている。
現在は4万人あまりが暮らす網走市には、毎年冬になると港や海岸を覆いつくすほど大量の流氷が押し寄せることから、砕氷船に乗って流氷の真っただ中を突き進むツアーも人気だ。
そして流氷と共にこの網走の名前を広く知らしめているのが、「地の果ての牢獄」「日本で一番北にある刑務所」といわれて多くの犯罪者から恐れられた網走刑務所の存在である。
冬場の気温は氷点下20度にもなるという極寒の地で、囚人たちには辛く厳しい労働が課せられる。