『日本の聖地99の謎』
[編]歴史ミステリー研究会
[発行]彩図社
和歌山県と奈良県の県境近く、標高1000メートル級の峰がそびえる一帯に8つの峰に囲まれた天空の里のような盆地がある。
それが空海が創設した日本の仏教の聖地、高野山だ。ここは仏の浄土であり、一度でも徒歩でお参りすればみずからが犯した罪を償えるといわれているのだ。
高野山の西側には、真言宗の総本山である金剛峯寺をはじめ117の寺が建ち並び、そこから東に向って歩いていくと空海の御廟がある奥院に到着する。