『日本の聖地99の謎』
[編]歴史ミステリー研究会
[発行]彩図社
九州最南端の佐多岬から南南西へ60キロメートル下ったところにある、サンゴ礁の海にぽっかりと浮かぶ丸い島が屋久島だ。
屋久島は日本で7番目に大きな島だが、その大きさは東京23区の面積と変わらない。しかし、この島には人々を引き寄せる自然のパワーが充満している。そのひとつが、樹齢7000年以上といわれる縄文杉だ。
今でこそ、その姿をひと目拝もうと多くの人々が訪れるが、1966(昭和41)年に発見されるまで縄文杉は深い森の中で何千年にもわたってひっそりと樹齢を刻んでいたのだ。