『日本の聖地99の謎』
[編]歴史ミステリー研究会
[発行]彩図社
徳島県の南西部に位置する剣山は、西日本第2の高峰である。古くから修験道の山として知られるこの霊峰には、数々の神秘的な伝説が残っている。
そのひとつが、「剣山」という名前の由来についての伝説だ。
剣山の山名の由来にはいくつかの説があるのだが、そのうちでも有名なのが、安徳天皇が宝剣を山に奉納したという説である。
安徳天皇といえば、壇ノ浦の戦で平氏が源氏に敗れたときに、わずか満6歳で無念のうちに海に身を投げて亡くなったといわれている。