『日本の聖地99の謎』
[編]歴史ミステリー研究会
[発行]彩図社
東京の隅田川沿いの土手の近くにある三囲神社は、宇迦之御魂命を祀った小さな稲荷神社だ。
じつは、その境内にはあの有名な三越デパート前のライオン像が置かれている。その理由は、三囲神社と旧財閥三井家の深い縁にある。
三囲の名は、その建立の伝説に由来している。源慶という僧が、弘法大師が建立した荒れ果てた小堂を発見し、その社殿を再興しようとした際、地中から白狐にまたがる翁の像を掘り起こした。