『日本の聖地99の謎』
[編]歴史ミステリー研究会
[発行]彩図社
昔から日本では怨霊として恐れる人物を神として祀り、その祟りを防ごうとしてきた。
京都市左京区の上高野にある崇道神社の早良親王もまた、この「祟り神」のひとつだ。
早良親王は平安京遷都で知られる桓武天皇の弟だが、天皇の弟がなぜ人々から恐れられる祟り神になったのか。
それというのも、桓武天皇は平安京を造営する前、長岡へ都を遷そうと計画していたが、その最高責任者が暗殺されてしまったのだ。