『日本の聖地99の謎』
[編]歴史ミステリー研究会
[発行]彩図社
火の国、熊本を代表する景勝地といえば、雄大な山並みが広がる阿蘇山だ。
その山のふもとにある南阿蘇村には、平成になって新しい神社が造営された。厄払い、開運祈願のパワースポットといわれる宝来宝来神社だ。
この神社の御神体は、大きな岩である。じつはこれこそが、神社がつくられることになったきっかけになった岩なのだ。
それは2004(平成16)年の春、リストラされてお金に困っていた重機の運転手が、ヘリポートをつくるための土地造成を請け負った。