『その土地の人が口を閉ざす日本列島のヤバイ話』
[編]歴史ミステリー研究会
[発行]彩図社
ある恐ろしい目的で使われた岩場
沖縄本島のはるか南西の海上に浮かぶ八重山諸島の島のひとつで、「日本最西端の島」と呼ばれるのが与那国島だ。
那覇に行くよりも隣国の台湾に行くほうが近いこの離島からは、天気がよければ実際に100キロメートルあまり先の台湾の島影を見ることができる。
そんな与那国島で、かつて沖縄が琉球と呼ばれていた頃の恐ろしい歴史の一端を垣間見ることができるのだ。
島の空の玄関口である与那国空港から車で15分ほどの西崎という海岸には、「日本最西端の碑」が建てられ、日本で最も遅い時間に沈む夕日を見ることができる。