『ガイドブックには載っていない タイ 裏の歩き方』
[著]高田胤臣
[発行]彩図社
~ミャンマーからの難民が暮らす、タイ北部の難民キャンプに潜入
タイ北部から西部にかけて続くミャンマー国境付近には、ミャンマー国内で迫害を受け、タイ領内に逃れてきた難民たちが暮らすキャンプが9箇所ある。今でも徒歩で国境を越えてやってくる者、キャンプに見切りをつけてミャンマーに戻る者などがいて、正確には何人いるのかわかっていないが、そこで暮らす難民は全キャンプ合計で12万人を超えると言われている。
難民キャンプから難民は一歩も出ることを許されていないし、外部の者も※タイ内務省の許可を得ないと入れない。完全に閉ざされた集落で、タイ国内でありながらタイ語がほとんど通じず、看板や言語がミャンマーの言葉なので、まるでミャンマーにいるような錯覚に陥るほどだ。