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(2021/11/26 追記)

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座右のメイ
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生き方・教養
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平松社長の返信

『座右のメイ』
[著]野口信行 [発行]PHP研究所


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 朝出社してみると、オフィスはいつものゆったりとした空気とは違い、やや重苦しい空気に包まれていた。ぼくはこの空気の原因が、昨日平松社長宛に送信したあのメールにあることを察していた。スーさんに聞くと、朝一番に新藤さんは平松社長に呼ばれ、社長室へとかけ込んでいったそうだ。

 こうして重苦しい空気の中で、ぼくは人一倍明るくふるまいながら業務をこなしていると、そこに新藤さんが戻ってきた。その表情は、かなり浮かないように見えた。おそらく、昨日のぼくのメールが引き金となり、朝から呼び出しを食らった新藤さんは、相当怒られたに違いない。ぼくには、そう思えるだけの確信があった。

 そもそも、橘カエデというアーティストは、社長の秘蔵っ子として、新人開発部におりてきた案件であった。そして、初めて自社にてマネージメントを行なうアーティストとして、近々マネージャーまでを配置することなどが決まっていた。こうした理由からも、橘カエデに対しては、平松社長も個人的な感情を超えた思い入れがあるようだし、その橘カエデからの意見が反映されていたぼくのメールに対し、平松社長が反応しないわけがないと考えていたからだ。ただすこしだけ、新藤さんには悪いことしちゃったかなぁ、という罪悪感だけは残っていた。
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