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ブラジル裏の歩き方
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ルポ・エッセイ
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あとがき

『ブラジル裏の歩き方』
[著]嵐よういち [発行]彩図社


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 あとがき




 最初に訪れた1997年からブラジルは劇的に変わっている。


 97年は固定相場制で、1ヘアル=1ドルだった。当時は1ドルが150円くらいだったので、旅していると非常に物価が高く感じられた。おつりもドルとヘアルがごちゃまぜになっているような状態だった。


 次に訪れたのが、6年後の2003年だった。この頃のブラジルは1ドル=2・5ヘアイス、わずか6年で物価が半分以上安くなった計算になる。ブラジルの物価はその後も下がり続け、05年には1ドル=3・3ヘアイスにまでなった。当時は日本人旅行者も多く、旅をしていても楽しかった。


 しかし、そんなブラジルの様子も2008年頃からガラッと変わりだした。ブラジルが経済成長を遂げたことで、景気がよくなり、インフレが発生したのだ。国民の賃金は上昇し、食事や宿代、夜遊び代もみるみる上がり、日本やその他の先進国と大差がなくなった。


 たとえば、バールではかつて300円も払えば、腹いっぱいに食べられた。しかし、いまでは1000円以上出さなければまともな物は食べられない。あきらかに異常な事態である。


 国民にも大きな変化が見られる。


 かつてはブラジルにも中流階級がいたが、いまではほとんどみかけなくなった。彼らの多くはブラジルの好景気で上に押し上げられ、富裕層の仲間入りをした。逆に、下に沈んで低所得者になった者も多くいる。上か下かにわかれたため、中流階級が激減してしまったのだ。


 こうした“富める者”と“貧しい者”の二極化は、治安の悪化を招いた。食べられなくなった者たちは、犯罪をして金を稼ぐしかないからだ。


 ブラジル政府はワールドカップやオリンピックの開催を控え、軍隊や警察を動員して、ファベイラのギャング団を壊滅したり、警察官を大量雇用するなどして治安の向上につとめている。しかし、それだけでは根本的な解決にはならないだろう。


 本書の第三章で述べたように、ブラジルには問題が山積みだ。


 だが、それでもブラジルには何度も足を運んでしまう魅力がある。


 この本がブラジルを旅するみなさんのお役に立てば幸いだ。


 ブラジルは状況がしばしば変わる。最新情報は入手し次第、俺が管理している『新海外ブラックロード』(http://www.blackroad.net/blf/)のブログにアップしていくつもりだ。興味のある方はぜひチェックしていただきたい。


 最後にみなさんにとってブラジル旅行がすばらしいものになるように。そう祈りつつ、筆を置きたい。

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