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これだけは知っておきたい! [改訂版]ビジネス・マナーハンドブック
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ビジネス
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敬語の基礎知識

『これだけは知っておきたい! [改訂版]ビジネス・マナーハンドブック』
[著]安田賀計 [発行]PHP研究所


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 日本語の美しさは、敬語に負うところが大である。学生時代とちがい、年齢も社会的地位も異なる人たちが集まるビジネスの世界では、敬語は欠かすことのできない、人間関係のパスポートといえる。美しい言葉は人の心をなごませる。正しい敬語で接する人間にたいし、敵意をもつような人はいないだろう。

 だが、正しい敬語の使い方を理解していないと、逆効果になることもある。敬語で一生懸命、相手の機嫌をとり結ぼうとしても、それが的を射ていない場合、結果的におちょくったことになるケースもありうる。何でも「お」や「ご」をつければ敬語になるわけではない。

 敬語には、尊敬語・謙譲語・ていねい語の3種類があるが、特に尊敬語と謙譲語をとりちがえないようにしていただきたい。敬語の種類と用法をしっかり身につけ、正しいビジネス関係を築きたい。

尊敬語――●相手のことに用いる


 尊敬語は、相手を自分より上位として扱う場合に使う。
相手の動作について
「お」「ご」を用いる形
・お(ご)〜です(でございます)
〈例〉社長がお呼びです/お気づかいはご無用です/何をお探しでございますか/ご旅行でございますか
・お(ご)〜になる
〈例〉お読みになりましたか/ご出席になります
〈注〉「お〜する」は謙譲語なので、相手には使えない。
・お(ご)〜くださる
〈例〉お教えくださってありがとうございます/ご提出ください
尊敬の助動詞を用いる形
・〜れる
〈例〉きれいな字を書かれる/先日話された件ですが〜
・〜られる
〈例〉来られるときはお電話ください
特別な語にいいかえる形
・ある→いらっしゃる
〈例〉山本さんでいらっしゃいますか
・居る→いらっしゃる
〈例〉午後、会社にいらっしゃいますか
・行く→いらっしゃる
〈例〉どこへいらっしゃるのですか
・行く→おいで(になる)
〈例〉座談会においでとか
・行く→おこし(になる)
〈例〉どちらへおこしですか
・来る→いらっしゃる
〈例〉社長がいらっしゃいました
・来る→おいで(になる)
〈例〉よくおいでくださいました
・来る→おこし(になる)
〈例〉常務室へおこしください
・来る→見える
〈例〉講師の先生が見えました
・いう→おっしゃる
〈例〉会長のおっしゃるとおりです
・聞く→お耳に入る
〈例〉お耳に入っているかと思いますが〜
・見る→ごらん(になる)
〈例〉この新聞をごらんになりますか
・食べる・飲む→あがる
〈例〉どうぞコーヒーをあがってください
・食べる・飲む→めしあがる
〈例〉たくさんめしあがってください
・する→なさる
〈例〉社長のなさることですから〜
・くれる→くださる
〈例〉説明してくださるよう〜
・身につける→召す
〈例〉コートをお召しください/風邪を召さぬように〜/お気に召すと思います
相手の物、相手自身、相手の性質・状態について
「お」「ご」「御」を用いる形
・お+名詞
〈例〉お家/お手紙/お名前/お顔/お車/お考え など
・ご+名詞
〈例〉ご本人/ご家族/ご旅行/ご依頼/ご心配 など
・御+名詞
〈例〉御身/御礼/御地/御事 など
・お+形容詞(形容動詞)
〈例〉お若い/お美しい/お懐かしい/お寂しい/お静か/おにぎやか など
特別な語をつける形(動作にも用いるものがある)
・貴〈例〉貴社/貴兄/貴君/貴校/貴会 など
・芳〈例〉芳名/芳顔/芳情/芳意/芳志 など
・賢〈例〉賢兄/賢台/賢察/賢判 など
・令〈例〉令息/令嬢/令室/令名 など
・高〈例〉高配/高見/高説/高名 など
・尊〈例〉尊台/尊名 など
要注意のいいまわし
二重敬語を使わない
おっしゃられる→「おっしゃる」が尊敬語なので、さらに尊敬の助動詞をつける必要はない
卒業されたそうで→卒業された/ご卒業になった
動詞が続くときは最後を敬語にする
・新幹線にお乗りになって来た→新幹線に乗っていらっしゃった(最後に敬語を置く)
・お喜びになって帰った→喜んでお帰りになった
身内に敬語は使わない
・私のお父さんがおっしゃるには〜→私の父が申しますには〜
・主人のお母さんが来てくださった→主人の母が来てくれました


謙譲語――●自分のことに用いる


 謙譲語は、自分がへり下り、相対的に相手を上位に置く場合に使う。
自分の動作について
「お」「ご」を用いる形
・お(ご)〜する(いたす)
〈例〉廊下でお会いした方/お客様をお連れしました/おもちした資料は〜/お食事をご用意いたしました
・お(ご)〜申す(申しあげる)
〈例〉近日中にお届け申します/お待ち申しあげております/ご案内申しあげます/今後ともよろしくお願い申しあげます
「〜(さ)せていただく」の形
〈例〉読ませていただきます/検討させていただきます
特別な語にいいかえる形
・行く→まいる
〈例〉午後3時に御社へまいります
・行く→あがる
〈例〉お迎えにあがります
・行く→うかがう
〈例〉来月10日に集金にうかがいます
・来る→まいる
〈例〉ただいま帰ってまいりました/弟もまもなくまいると思います
・いう→申す(申しあげる)
〈例〉私の意見を申します/大川誠と申します/お客様に申しあげます
・聞く→承る
〈例〉たしかに承っております/もれ承れば〜
・聞く→うかがう
〈例〉ご意見をうかがいたいと思います
・食べる・飲む→いただく
〈例〉先生のお宅で食事をいただいた
・する→いたす
〈例〉あとの整理は私がいたします
・やる→あげる(さしあげる)
〈例〉プレゼントをあげる/本を読んであげる/お礼をさしあげる
・もらう→いただく
〈例〉お得意先からお歳暮をいただいた/弁護士さんに来ていただいた
自分の物、自分自身、自分の性質・状態について
「お」「ご」を用いる形
〈例〉お手紙(をさしあげます)/お電話(でお話ししたとおり)/ご回答(申しあげます)
〈注〉自分の事物であるが相手にたいするものなので、「お」「ご」がつく。ただし、ふつうはあとに謙譲語を置く

特別な語をつける形(動作にも用いるものがある)
・小〈例〉小生/小社/小著 など
・粗〈例〉粗品/粗菓/粗茶 など
・弊〈例〉弊社/弊店 など
・拙〈例〉拙者/拙稿/拙著/拙宅 など
・拝〈例〉拝見/拝借/拝読/拝受/拝顔/拝聞 など
・謹〈例〉謹呈/謹聴 など

ていねい語――●一般的に用いる


 ていねい語は、立場の上下に関係なく、ていねいな表現で相手に敬意を払う。
接頭語の「お」「ご」などをつける
〈例〉お米/お水/ご本/お暑い
文末を「です」「ます」「ございます」などにする
〈例〉私は福山一郎です/来週から出張します/新製品でございます
謙譲語を相手に使わない


 最近、「お客様がまいりました」とか「ご遠慮なくいただいてください」という誤りが耳につく。どちらも謙譲語を尊敬語だと思いこんでの誤用である。また、「おもちする」は謙譲語、「おもちになる」は尊敬語であるが、これがしばしば混同されている。

 広告によく見る「○○がお求めやすくなりました」「お求めやすいお値段」なども誤り。これは、「お求めになりやすい」が正しい。「忘れ物をしないように」も、客には失礼。「お忘れ物のないように」と物を主語にするほうがよい。
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