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[証言録]海軍反省会 2
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歴史
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駐在武官の見た太平洋戦争中のドイツ

『[証言録]海軍反省会 2』
[編]戸高一成 [発行]PHP研究所


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土肥 ただいまから、第十四回海軍反省会を始めます。今日は、小島秀雄(兵44)さんと、松田千秋(兵44)さんのお二人をお招きしましたが、それぞれ貴重なご経験をなさった事から、有益なお話をお伺いしたいと思います。

野元 小島君は、ドイツ駐在武官としての経験から、主としてドイツとの関係の真髄のお話が聞けると思います。また、松田君は第四航空戦隊司令官として活躍され、戦艦大和の計画にも携わったという貴重な体験から、その辺りの事情について伺えると思います。


 最初に小島君から話を伺った上で、みなさんの質問をして頂き、次に松田君の話を伺いまして、本日の進行としたいと思います。それではどうぞ。

欧州戦線の戦況

小島 日本の陸海軍から見た視察官からの報告では、ドイツの英本土上陸作戦用の船というのは、大体が河川用、川で使うバージが多い。本当の上陸用、敵地まで行って上陸用にするような船が、本土にはない。結局飛行機から写真を撮られた場合、船の準備をしているというふうに見せかけているんじゃないかというように私は聞きました。私は、ヒトラーとしては、英本土上陸作戦はやりたくない。ドイツ海軍も英上陸作戦に対して反対した。ドイツ海軍が反対しているぐらいだから、結局ゲーリングが空軍だけでやろうとしたのが実際だ。


 それでゲーリングは相当な自信を持っていたらしいんですが、全部失敗している。イギリスのスピットファイヤーにドイツの攻撃機が叩き落とされた。不成功に終わった。そんな事で、イギリスに対してはその当時の人は、イギリス政府はカナダに行くんだという事を言っていた人もいましたけれども、やっぱり軍令部第三部としては、イギリス政府は動かない。ドイツは上陸作戦はようやらない。或いはその時にはだれがやるのか分からない。そういう判断をしているわけです。


 陸軍ではそこをどう考えたか、私自身それははっきり確かめてないんですけれども、ただ対ソ戦争について、日本の陸軍は非常に楽観的だったと思います。海軍ではもう正直な所、米海軍に比べて自分たちの装備が良くない事を知っていました。これは、私は戦争中にまたドイツに行って、日本に来ていた武官のマスキ軍司令官で、東部戦線で戦っていて、時々帰ってくる。帰ってくるたびに私を訪ねてくれたので、それで私が戦況を聞きますと、彼がもう本当に苦しいと。それで、ロシアに対しては何とか抑えておけというぐらいの私は気持ちだった。これから進撃するような力はない。ただ、向こうを抑えておくという事がいっぱいいっぱいだという事をマスキさんに聞きました。それで私は、これはもう大変だと思った。


 ドイツ国内も、今度はソビエトがベルリンを占領するのが一番怖いんです。英米軍が占領してくれるのを希望してる。従ってドイツでは、西のほうの戦線からは兵をどんどん引き上げて、東の戦線に出しているんです。だから、アイゼンハワーから言えば楽に進撃できます。僕は十八年十二月にシンガポールを出て、十九年三月にフランスに着いて、ロリアンに着いて、そしてベルリンに着任。それから後の状況です。だから十九年の事。


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