『[証言録]海軍反省会 3』
[編]戸高一成
[発行]PHP研究所
土肥 それでは、時間になりましたので、ちょっとお手元に配りました資料について、ご説明いたします。この情報通信について、中島親孝(兵54)。これはその次の回の資料でございます。それから、第十八回反省会、人事に関する野元論文について、これはまことに申しわけありませんが、寺崎(隆治・兵50)さんから、大分前に頂いたのが、ほかの書類の間に挟まっておりまして、みなさんにお配りするのが遅れてたわけでございます。それから、もう一つ、新聞のチャーチル首相のがございますが、これは今年の三月か四月頃の毎日新聞でございます。で、それをお配りしましたのは、チャーチル首相が、米に警告、日米会見会議を断念さす。とこういう記事がありまして、これはごく最近、読んでみますと、チャーチル首相と書いてあった。読んでみますと、我々知らない事が書いてあるというので、今日お配りしたわけでございます。とりあえず、こういうものがあったという事をご覧に入れます。
この内容がですね、大井(篤・兵51)さんの話にも出てきませんし、今まで伺ったものからは出てこない問題だと思います。
それから、鳥巣(建之助・兵58)さんの論文に対するご意見が、たくさん載ってる、みな鳥巣さんに差し上げまして、論文の訂正事項があれば、訂正して頂くというつもりでおります。で、これからも、ほかの方の論文も、こういうような要領で訂正を要するものはして頂きたい。そういうふうに考えてます。それから、今日は、ご案内の通り、内田(一臣・兵63)さんの開戦経緯、これはあの、お配りしました資料を、これは、内田さんがお書きになった、この防衛研究所ですか。で、書かれたこういう資料(「大本営海軍部大東亜戦争開戦経緯に関する考察」一九八〇年、防衛研修所)をコピーしたものです。じゃ、内田さん。