『[証言録]海軍反省会 3』
[編]戸高一成
[発行]PHP研究所
福地 ちょっと、話題を変えましょう。大井(篤)さんのお書きになったものでありますが、いわゆる国策なり、そういったものとそれから、軍の方の色んな軍備計画とか作戦計画が遊離して、それが渾然と一体となっていないという解釈でございます。ええ、実際その日露戦争の時のですね、山本権兵衛さん辺りと、それから、その当時の政治家辺りとかが、喧々諤々としてですね、あんなに必要な海軍の軍備の予算を削られて、大いに海軍としては困ったというような歴史があるにもかかわりもせずですね、今回、私が大臣の秘書官としてですね、国会の予算の審議辺りに、お供していった時の感想、簡単なんですけれども、全然議員さんたちが、その、予算の内容について、突っ込んだ質問とか、そういったもの、全然やりません。