『[証言録]海軍反省会 3』
[編]戸高一成
[発行]PHP研究所
佐薙 アンタの言われた書き方ですね。これを見ますとね、長い、本当はもっと長く書かなきゃいかんやつを、強いて短く書かれたと、それである程度は、もう人によっては違った意見も出てくると思うんですよ。それでね、私に関しては、さっき言いましたように、昭和十五年の十一月一日着任して、それから、昭和十八年の暮れまでですね、おったんですよ。軍令部一課に。そういうその関係、自分が真剣にやった事によって、意見は言っていますから、そいつは一つ、そのお汲みおきください。ほかの人に意見を受け売りはしない。その場合には、特にだれがどういう事を言ったと、これは実はこうなんだっていうような事、言うかもしれませんけれども、私が、これこれだという場合には、私が自分で体験したやつを言うという事ですね。