『[証言録]海軍反省会 3』
[編]戸高一成
[発行]PHP研究所
それでは、ここで外国はどうだったかと考えてみますと、ドイツはさすがに偉いもので、昭和十一年に既に、波長二メーターの陸上の対空見張り用レーダーを作っております。それに続いて、八〇センチの、今度は短い電波を使って、艦船哨戒用の装置を完成させております。更に、今度はドイツの空軍が装備するのは、オランダのベジックで、昭和八年に波長五〇センチで、出力四〇ワットのマグネトロンを完成したと、発表した。