『[証言録]海軍反省会 3』
[編]戸高一成
[発行]PHP研究所
土肥 ほかにどなたか。
福地 今、鳥巣さんが述べられたけれども、イギリス辺りでも色々変わった人を集めて色々対抗したもんを研究しておった。というのは、私は浅い研究だけど、イギリス、ドイツ、アメリカ辺りのやり方を見ていると、日本と違い、科学者の委員会を作ってね、あらゆる問題が起こった場合にそれを徹底的に研究させていく。これは太平洋方面の潜水艦とかに対しても色々何かね、モリソン(サムエル・E・モリソン)なんかも書いているけど、敵の潜水艦を発見したその後で、爆雷を投下するのはどういう所に投下したらいいかというのは科学的、数学的に研究してやっている事ですね。
ちょっと私、ついでに先ほどからレーダーの話が出ましたから述べさせてもらいますけどね、これはみなさんご存じの事と思いますけどね、私、非常に興味を感じたんですがね、私、レーダーというもの、何の知識も持たないんだけども、先ほどの中島さんのお話によって日本のレーダーの作戦の状況なんか聞いて初めて知ったわけなんだけど、私、第二次大戦における、大西洋の潜水艦戦、研究してみたんですがね。