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[証言録]海軍反省会 3
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歴史
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通信に対する配慮のなさは、海軍の欠陥

『[証言録]海軍反省会 3』
[編]戸高一成 [発行]PHP研究所


読了目安時間:11分
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内田 内田でございますが、私はレーダーを竹谷(清)さんの下でやっておりましたのでご参考までに申し上げますが、一つの兵器を開発するという事は、例えばレーダーは電波でございますから、電波が進んでおれば、あるいは電波の原理が分かっておればそれでできるかというと、そうではないのであって、実は一つの装備を、レーダーという一つのアセンブリを作るためには、あらゆる基本的な技術のレベルが総合されておらないというとモノにならないという事になりませんかと思う、それを申し上げたいと思いますけれども。実は、先ほど使い物にならんという話がありましたのは、私は用兵家が必ずしも怠慢であったばかりでなくて、私も実際レイテに突入する前の連合艦隊に行きまして、捜索のレーダーをやってみたのでありますが、測れないんです。電波は出ていると思いますが、レーダーが回らないんです。回らないというのはすなわちボールベアリングがまだモノになっておらない。あるいはギアに遊隙があって、ある方向にセットする事ができないという事であったと思います。


 それからそれを突き詰めていきますと、今度は得た、測ったものをいかにしてコンピューターに入れてそれを目の前に表すかという、いわゆる測的装置がこれに関連しておらなければいかんとか、というような事が全部関連してくるわけでありまして、私はレーダーが遅れたのは、そういう事をやる、先ほどおっしゃいましたが、プロジェクト・チームが日本の海軍の中にまだ芽生えておらなかったという事であり、何にしても遅く駆けつけて作ったというだけで、時間的に間に合わなかったという事であり、それから基本的なレベルが、広いすそ野が、技術のレベルが必ずしもレーダーを作る所まで高まっていなかったという事であり、そういう全体の責任ではないかと、こういう感じがいたします。

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