『[証言録]海軍反省会 3』
[編]戸高一成
[発行]PHP研究所
矢牧 私も一つ課題をですね、開戦是非論というのを書いて出せと。要するに開戦是非論という事は、戦略の両輪の一つである政略面だと私は思うんです。色んなことを。
ところが、ヒトラーが怪我をして、ベルリンの近くの病院におるでしょう、その病院におる間に、赤の連中が、どんどんどんどん動くのを見て、西方諸国のために戦っていると明言した。じゃないだろう。
小島 ヒトラーの考えは、「我が闘争」に書いてあるね。だいたい彼の考えがずっと出てくる。ヒトラーの考えは、有色人種という中に日本も入っとったね、当然でしょうけど、有色人種を軽蔑した文句があるんですよ。