読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン
0
50
kiji
0
0
1107159
0
[証言録]海軍反省会 3
2
0
0
0
0
0
0
歴史
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
アウトレンジ戦法の思想が浸透していた理由

『[証言録]海軍反省会 3』
[編]戸高一成 [発行]PHP研究所


読了目安時間:11分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ


矢牧 黛さんがね、非常に広範な勉強をなさって、今日は人事行政やら色んな事をお述べになったですから、後はみなさんがご意見があるだろうと思いますが、ちょっとこれ以外の事でね、砲術オーソリティがたくさんおられれば、お聞きしたい事が一つあるんです。というのはね、黛さんは二万六〇〇〇メートルぐらいの近距離の戦法論だな、ところが海軍が実際計画した所は、大和、武蔵のアウトレンジ戦法。それとね、そういう思想が海軍には全般にあったもんだから、アッツ島沖でも、大巡(大型巡洋艦)が遠距離砲戦ばかりやってるんだ。もっと戦争というものは、接近してやるべきものだと私は教えられておるんだけどもね、だけど、なぜあんな遠大距離のアウトレンジ戦法の思想が海軍にプリベール(はびこる)して、それで不徹底な戦争になったかという事を、私は砲術のオーソリティにお聞きしたいんですが。なぜそうなったんですか。

 オーソリティじゃないけれども答えます(笑)。あのね、昭和六年に砲術学校から出した「砲戦術講義」というのがあるんです。これは明治四十四年に末次信正(兵27)少佐が書いて、それから三年か四年に一回ずつエネルギーのある人が書いたんです。私はほかの研究があるから書かなかった。昭和六年に龍崎(留吉・兵40)さんが書いたやつに、これは龍崎さんの意見ではない、歴代の成果ですが、近い将来、一万八〇〇〇から二万三〇〇〇ですか、そのくらいでやるのが有利と思うと書いてあるんですよ。

この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:4761文字/本文:5380文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次