『[証言録]海軍反省会 3』
[編]戸高一成
[発行]PHP研究所
泉 あの技術情勢の事に関して。ちょっと私の感じた事ですが。中澤(佑・兵43)中将が。一部長ね。それから富岡(定俊・兵45)大佐が一課長で。お二人共ですね、非常に心配されたのが、研究者ですよね。研究者を優遇しなくちゃいかん。これ何とかならんかーって言ってね。もうしょっちゅう言われていましたよ。それでね、技官をね、技官の配置ね。推進のとにかく配置を作ってね。優秀な人がとにかくたくさんおるんだから。徹底的に研究させる方法はないかと。私共それ考えておったんですがね。ところがそれが実現されましたかどうか。あの私、戦争になってみてね、非常に感じたのは非常に日本人というのは島国根性ですね。