『[証言録]海軍反省会 3』
[編]戸高一成
[発行]PHP研究所
土肥 第三十回反省会を開きます。前々から、長老として色々お話し頂きました小島(秀雄・兵44)さんが三月二十二日に亡くなられました。突然お亡くなりになられまして、お見舞いもできなかったのですが。大変立派なお葬式が世田谷のカトリック教会で行われ、お葬式には行ってまいりました。六〇〇人くらいの参会者があったんじゃないかと思います。それから土曜日に矢牧(章・兵46)さんのお宅に伺いまして、三時間半くらいお話を伺いました。お互いにこの腰掛けて話す分には差し支えないというご意向でございました。それでだいぶ長い事お話伺ったのでお疲れになったんじゃないかと思いましたが、こういうやり方なら大丈夫だと。ただ歩いて行ってどこかで大きな声を出す事は、ここ二、三カ月遠慮させて頂きたいという、そんなような事でございました。
今日はご案内いたしましたように、大井(篤・兵51)さんにその主として「海軍と日本」(一九八一年、中央公論社)という池田清(兵73)君の書いたものに対しての所見をお伺いするつもりでおります。じゃあ大井さんどうぞ。