『[証言録]海軍反省会 3』
[編]戸高一成
[発行]PHP研究所
太平洋戦争開戦における海軍の責任という事について、これから論じてみようと思います。池田氏は日本海軍の戦争責任に関係が深かったというので、開戦時の陸軍省軍務局軍務課長だった佐藤賢了(士29)を昭和四十四年に訪問、次のような問答をしたとある。
海軍首脳部は戦争に自信がなかったのだが、陸軍に引きずられて開戦に踏み切らざるを得なかった。とし戦後海軍善玉、陸軍悪玉論が一般化したように思われます。