『[証言録]海軍反省会 3』
[編]戸高一成
[発行]PHP研究所
末国 先ほど大井さんが、あのー、反省会をやってる事を水交で内部に知らせるというお話があったんですが、この会をやっているって事をマスコミに利用されると困るから外には出すまい、という申し合わせがあったんです。
大井 あ、そうですか。
末国 はい。まあ今日その点は、あのー、先般、私のクラス会でもその話があったけれども、それはこういう話になってるから、クラス会の中にも出さないでくれと。私は言ったくらいですね。マスコミに利用される事を警戒するという趣旨だったんです。こういう事をやってると、マスコミから色んな事を聞き出すというふうに、それを特ダネにされると困ると。いう申し合わせがあったように私は記憶してございます。
だから今度お書きになる場合は、その点はお書きにならないほうが私は良かろうと思うんです。それが一つ。それからもう一つはね、その、陸軍と海軍の問題を色々論ずるのに当たって、もう一つ考えなけりゃならんのは、国の制度なんです。