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田中角栄と越山会の女王
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ルポ・エッセイ
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「おまえがいなければ、今日のおれはなかった」

『田中角栄と越山会の女王』
[著]大下英治 [発行]イースト・プレス


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 昭和四十五年八月二十日、田中は、長野県軽井沢町にある「南軽井沢ゴルフ場」に向かっていた。その表情は、いつになく厳しかった。軽井沢では田中と、大蔵大臣の福田赳夫とのマッチプレーがおこなわれることになっていた。ふたりの決戦は、ニュース映画で「巌流島の闘い」と題して流されるほど、世間でも騒がれていた。


 福田赳夫は、次期総裁を狙う田中にとって最大のライバルである。大勢は、この十月におこなわれる総裁選で、福田が佐藤栄作首相の後を継ぐと見ていた。


 福田も、このマッチプレーに乗り気だった。福田が、田中とのマッチプレーをわざわざ申し込んできたのは、このゴルフを通じて、ふたりのうちどちらが佐藤栄作の後継者になるか、話をつけたかったようだった。うまくいけば、十月には、福田政権が誕生する。その目算が働いていた。が、田中は、福田の肚の内などお見通しだった。


 この三日前に、川島正次郎副総裁は、福田を支持している元衆議院議長の石井光次郎と会談した。川島は、その席で捲し立てた。

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