『30代で逆転する人、失速する人―――20代の自分を超えていくルール77』
[著]千田琢哉
[発行]あさ出版
23 30代で逆転する人は、相手をまず観る。30代で失速する人は、相手をまず見抜こうとする。
あなたは誰かから見抜かれたいだろうか。
見抜かれたくないはずだ。
「見抜く」という言葉には、悪意が満ちている。
つまり外側よりも内側が醜いに違いないという前提がある。
経営コンサルタントには「よし、見抜いたぞ!」と得意気になっていた優等生も多かったが、揃いも揃って失速していった。
30代で逆転する人は相手をまずじっくり観察しようとする。
観察の「観」というのは、外側よりも内側がきっと美しいに違いないという 前提がある。
あなたなら、観てくれる人と見抜こうとする人のどちらと付き合いたいだろうか。
Break Point!
性悪説で相手を失望させるより、性善説で自分が失望するほうを選ぼう。
24 30代で逆転する人は、じっくり判断する。30代で失速する人は、じっくり決断する。
失速する人の決断はとにかく遅い。
期限が迫ってきてギリギリになってようやく決めたかと思ったら「現状維持」を選んでいる。
決断で「現状維持」を選ぶということは、衰退を意味する。
時代が激変していく中で現状を維持するためには常に変革をする必要がある。
逆転する人の決断はいつも光速だ。
別に頭の回転が速いわけでも、いい加減な決断をしているわけでもない。
決断の前段階である判断にじっくり時間をかけているだけの話だ。
ロジカルな判断に勝ち抜いた選択肢がエモーショナルな決断の選択肢に残る。
決断が遅いというのは単なる準備不足だったのだ。