『君にはもうそんなことをしている時間は残されていない』
[著]千田琢哉
[発行]あさ出版
NO.31 別れ話を、明日に延ばさない。
恋愛の別れ話、仕事の別れ話……人生には別れ話がつきものだ。
物を処分するのも1つの別れだと考えると、
人と別れるのも、そこに賞味期限らしきものがあるからだ。
「お互いに吸収するものはなくなりましたよ」
その合図が別れではないだろうか。
腐れ縁だからといってダラダラ過ごしていると、
その水準で人生は終わっていく。
それはそれで本人の自由だから立派な決断だ。
ところが多くの人には成長したいという本能がある。
成長するためには、明日ではなく今日別れることだ。
明日別れようという人は、永遠に別れられない。
「自分からは一切連絡を取らない」
そう決めるだけで相手が勝手に離れていってくれる。
自分から連絡を断つことが別れの始まりなのだ。
別れた途端、嘘のように人生の流れが一変する。
私自身の経験を振り返ってみても、それには例外がない。
ステージが上がる直前には、必ずそこに別れがあった。
NO.32 感じの悪かった店には、もう行かない。
あなたがどんなに常連でも
「あれっ?」と感じるサービスをされることがあるだろう。
軽く見られたと感じる瞬間だ。
本当は常連にこそたっぷりサービスを注がなければならないのに、
逆に甘えてしまうお店は少なくない。
それがサービスの奥の深いところだ。
10年来のお客様よりも、新規のお客様のほうが大切にされるお店は、
必ず潰れる。
リピートが減り続ければ減り続けるほどに、
新規開拓に明け暮れなければならない。
ザルで水をすくっているようであり、衰退の一途を辿ることになる。