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偏差値30でもケンブリッジ卒の人生を変える勉強
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教育
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第4章 ケンブリッジに入学する勉強

『偏差値30でもケンブリッジ卒の人生を変える勉強』
[著]塚本亮 [発行]あさ出版


読了目安時間:29分
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渡英初日からホームシック

2006年6月、同志社大の卒業から2か月後、僕は、EFケンブリッジ校の大学院進学準備コースに参加するため日本を発ち、イギリスのヒースロー空港に降り立ちました。そこからバスに揺られること3時間、ケンブリッジの駅に降り立ったときにはすっかり日も落ち、あたりは暗くなっていました。


バス酔いも重なって、疲労がピークに達した状態で、ホストファミリーの家に到着。挨拶もそこそこに、二人部屋である自分の部屋へと向かいました。

ルームメイトへの自己紹介を何度も心のなかで練習しながら、階段を上って行きました。そして、自分がこれから1年近く暮らす部屋の扉をドキドキしながら開けました。しかし、最初のルームメイトは毎晩と言っていいほど、ナイトクラブへお酒を飲みに出かけるトルコ人で、その夜も例にもれず、彼はナイトクラブへ出かけていたようで部屋には居ませんでした。


荷物をスーツケースから取り出し終わると、お腹が減ってきました。近くに小さいスーパーがあるとホストファミリーから教えてもらい、散歩も兼ねて出かけることにしました。


しかし、外に出てみるととても淋しい気分になったのです。当たり前ですが、そこは日本とは違います。静かな街並みにポツリポツリと黄色の外灯が明かりを灯していましたが、日本との雰囲気の違いに、これから2年ほどイギリスで生活していけるのかと早くも弱気になってしまいました。


そして、買ってきたサンドウィッチを食べると、

「そうか。僕は日本を離れたのか。なんだ、このサンドウィッチ。日本と全然違う。日本のサンドウィッチはなんと柔らかくて美味しいんだ」

と、いきなり初日から日本が恋しくなってしまったのでした。

“先輩”の英語力に衝撃

そんな初日の夜が明け、次の日からはもうコースのスタートです。

それはもう衝撃的な1日でした。


学校に到着したものの、どこへ行っていいのかわからず、キョロキョロしていたところ、アジア人の男性が近づいてきて僕にとても流ちょうな英語で話しかけてきたのです。緊張のあまり、何を言っているのかわかりませんでしたが、迷っている僕を助けようとしてくれていたことはわかりました。


「オールイングリッシュだぞ、この環境。大丈夫かな」

僕はいきなり萎縮してしまいました。


実は、その男性は日本人で、その後、話をする機会はありませんでしたが、その事実を知った僕は大きな衝撃を受けました。

僕の英語とはまったく次元が違うのです。その圧倒的な差に驚く一方で、

「頑張れば、あれぐらい話せるようになるのかもしれない」

という期待も入り混じった、複雑な気持ちになりました。


日本で培ってきたつもりだった、英語に対する自信が一気に吹き飛んだ瞬間でした。そして、しばらく、イギリスに来たにもかかわらず、英語を話すことに抵抗を感じる毎日が続きました。


「英語が通じなくて、変な顔をされたらどうしよう」

日本人特有の感情が頭をもたげてしまったのです。間違えたくないので、無難なことばかり話していました。しかし、無難な範囲でしかチャレンジしなければ当然話せるようにもなりません。そんな自分に嫌気がさして、苦しみました。

ケンブリッジでの最初の1か月は、とにかく英語の環境に慣れずに、悶々としているうちに終わってしまいました。

失敗よりアウトプット

そんなとき、高校時代の恩師の一人であるカナダ人の先生の言葉を思い出しました。


「ネイティブだってたくさん間違った英語を話しているのだから、怖がらなくていいんだよ。あなたも日本語で満点を取れる自信はないでしょう。同じことだよ」


確かにその通りで、僕らが日頃使っている日本語も必ずしも「正しい」ものではありません。母国語である日本語ですら、カンペキではないのに、なぜカンペキな英語を話そうと神経をすり減らしてしまうのか。そんな必要はないじゃないか??。

そう考えると、少しずつ、開き直れるようになりました。


留学時代、たくさんの日本人と会いましたが、英語が上達せずに日本へ帰国してしまう人は少なくありませんでした。そして、そのほとんどが、「間違いたくない」という気持ちを抱いて会話に臆病になることが原因でした。

また、日本人特有の性格として、シャイで自分に自信がない人が多く、その結果、日本人同士でかたまっている光景もよく見られました。

どこの国の学生も同国の仲間同士で固まる傾向にありますが、彼らは日本人と比べるとネガティブな意味で固まってはいません。一方で日本人は、どこか英語を話す環境を避けているようにすら見えました。留学に来ているのに、英語を話さない。それはとてももったいないことです。


僕たち日本人と違い、他の国の学生たちは、英語を間違うことを、まったく気にしていません。「He am my friend.」などと平気で言ったり、「I am wiating you.」と「ウェイティング」を「ウィアティング」と発音したりしながらも、あたかも正しいと言わんばかりの自信に満ちあふれた英語を使うヨーロッパ系の人々にも会いました。しかし、そうやって失敗を恐れずアウトプットするので、結果的に彼らのほうが、間違いを恐れてアウトプットが少ない日本人よりも上達が早いのです。話すことに関しては、アウトプットに勝るトレーニングはないのです。

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