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偏差値30でもケンブリッジ卒の人生を変える勉強
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教育
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第5章 人生を変える勉強

『偏差値30でもケンブリッジ卒の人生を変える勉強』
[著]塚本亮 [発行]あさ出版


読了目安時間:24分
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入学初日から膨大な課題に愕然

一般的に海外の大学は、難関校でも入るのは比較的簡単で、出るのが難しいと言われます。とはいっても、僕にとってケンブリッジに入ることは、決して簡単なものではありませんでした。ですから、これからの1年はとても過酷なものになることは容易に想像できました。また、実際にそうした話も聞いていたので、準備と覚悟はしてきたつもりでした。


しかし、その過酷さは想像以上でした。


入学式というものはなく、いきなりオリエンテーションに参加して、コースのスケジュールや内容、成績評価などについての説明を受けました。僕のコースは三つの論文で成績が評価される仕組みになっていました。

なんと1学期の論文の提出期限は、入学オリエンテーションから2か月もありません。それもいきなり6000ワードの論文です。

そして2学期も6000ワードの論文、3学期は修士論文の提出があって、修士論文は20000ワードです。

イギリスの修士課程は1年ですが、実際は10月に始まって、翌年の7月に修士論文を提出するため、9か月しか時間がありません。その短い時間のなかで、課題をこなさなければならない事実にまず驚きました。


1週間のスケジュールは月曜日に2時間の講義が2コマ、水曜日に2時間の講義が1コマあるだけでしたが、課題の量が今まで経験したことのないもので、計画性をもって自主的に取り組んでいかないと到底こなせないようなものでした。


3コマの授業のうち、2コマが心理学の専門の授業、そして残りの1コマはCRT(コア・リサーチ・トレーニング)と言って、より質の高い研究をするためにクリティカルシンキングやデータ分析について学ぶ授業でした。後述しますが、この授業がとても苦しかったのです。

オリエンテーションでCRTの分厚いテキストが渡されて、初回の講義までに130ページ程度を読んでくるように指示され、僕は愕然としました。ただでさえ、修士論文の字数の多さと提出期限までの短さに驚いているところに、初日から膨大な課題を与えられたのです。

「マジかよ。この課題量は半端ないな」とすごく不安な気持ちになりましたが、ここで引き下がるわけにはいかないし、やるしかないという気持ちで不安を無理矢理打ち消しました。


オリエンテーションのあとは学内で、コースメイトたちと簡単な立食パーティーが行われました。

パーティーが始まって僕が真っ先に挨拶に向かったのが、面接を担当してくれたホワイトブレッド教授でした。厳しく鋭い目をした風貌の教授ですが、話をするととても温厚な方でした。そして、面接から半年の時間を経て、ようやく僕はお礼と感謝の気持ちを伝えることができたのでした。

やらなければ完全に取り残される

リサーチの授業は教育心理学だけでなく、教育学系を専攻している修士課程の学生も参加し、80人の規模で行われました。


毎回レクチャーのあと、次のレクチャーに向けて課題文献を読み、考察を400ワード程度でまとめることが要求されました。そして、その考察を、金曜日までに学生一人ひとりに与えられたオンラインのマイページにアップロードします。

そして、翌週、CRTの授業が行われる教室に行くと、5~6人単位のグループ分けがされていて、自分が所属するグループのテーブルの上に、そのなかの一人が前週に作成した考察が置かれており、それについてディスカッションをするというのが、この授業の流れです。

グループ分けは、固定したグループではなく、毎週、メンバーが違うランダムな組み合わせです。固定メンバーなら回数を重ねるごとに慣れることができますが、毎回誰と一緒になるかわからない緊張感があり、ドキドキしながら授業に臨んでいました。

そして、いつ自分の考察がディスカッションの題材になるかわかりません。

当然、適当なものを書くわけにもいかず、毎回、全力で考察を書かなければなりませんでした。100ページぐらいの難解な文献を読んで、考察をまとめることは僕をはじめとする留学生にとってはもちろんのこと、イギリス人やアメリカ人のクラスメイトにとってもハードだったようです。

しかし、皆、勉強に対する意識が高いので、苦しみながらも必ず形にしてくるのです。そのなかでサボると浮いてしまうし、迷惑をかけることになるので、なんとか形にしようともがいていきました。

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