『ザ・ビートルズ 解散の真実』
[著]ピーター・ドゲット
[訳]奥田祐士
[発行]イースト・プレス
和解をうたったマッカートニーのバラード〈レット・イット・ビー〉をレコーディングした翌日、アップルに戻ったビートルズは、アレン・クラインおよびジョン・イーストマンとともに、グループの将来を話し合った。レノンはすぐさまリー・イーストマン本人が出席せず、息子のジョンを送りこんできたことに腹を立てた。むろん、もし年長のイーストマンがあらわれていたら、レノンはなにもわかっていない老いぼれだと責め立てていたに違いない。
レノンはのちに、「ジョン・イーストマンからは、未熟で、どちらかというと興奮しやすい、簡単に取り乱してしまう若者という印象を受けた」と証言している。