『ザ・ビートルズ 解散の真実』
[著]ピーター・ドゲット
[訳]奥田祐士
[発行]イースト・プレス
九月一九日の会議は、問題がレノンのやる気ではなく、マッカートニーとほかの三人のあいだにできた、広がる一方の亀裂だということをはっきりさせた。この時イーストマンの提案にもっとも激しい抵抗を示したのは、いつものレノンではなくスターキーだった。マッカートニーにはほかの三人と同等の議決権を与えるべきだというイーストマンの主張に激怒したスターキーは、お返しに彼の提案をことごとくはねつけた。