『ザ・ビートルズ 解散の真実』
[著]ピーター・ドゲット
[訳]奥田祐士
[発行]イースト・プレス
ATVがビートルズの株を買い上げたのと同じ日に、クラインはふたたび映画『ゲット・バック』の試写会を開いた*6。彼はメンバーとその妻たちを全員招待したが、レノンとオノは出席しなかった。映画は今やオリジナルの半分──約一〇〇分に短縮され、マッカートニー、ハリスン、スターキーの三人は、このかたちでの公開に合意した。映画を『レット・イット・ビー』と改題すれば、マッカートニーが書いた同題の曲をシングルとして、サウンドトラック・アルバムともども映画の公開に合わせてリリースすることができる、と提案したのは自分だった、とクラインは主張している。