『ザ・ビートルズ 解散の真実』
[著]ピーター・ドゲット
[訳]奥田祐士
[発行]イースト・プレス
その後テイラーはアレン・クラインとともに、直接マスコミと対峙する羽目になる。ここでの彼は、より現実的だった。「彼らは解散を望んでいない。だが現在の不和は、彼らが成長していることの証しでもある……今のところ彼らはおたがいのスタイルを束縛しているようだ。ポールはビートルズの活動に待ったをかけた。彼らが何年か、休止する可能性もある……クラインとポールの仲がうまくいっていないことは、秘密でもなんでもない。なにしろクラインがここに来て以来、ポールは二回しかこの建物に足を踏み入れていないんだ」
クラインは最大限の努力を払って、悪魔的なイメージをふり払おうとした。