『ザ・ビートルズ 解散の真実』
[著]ピーター・ドゲット
[訳]奥田祐士
[発行]イースト・プレス
その間にマッカートニー夫妻はアメリカに戻り、アルバムの作業を再開した。ロンドンでは彼らが不在のまま、スタンプ判事の前で最初の法廷審問がおこなわれた。マッカートニーの主任弁護士を務める勅撰弁護士のデイヴィッド・ハーストが、クライアントの訴えのあらましを伝えた。アレン・クラインは訴訟の当事者ではなかったが、じきに議論の核心には、彼がいることがはっきりしてきた。