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ザ・ビートルズ 解散の真実
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夢と理想の終焉

『ザ・ビートルズ 解散の真実』
[著]ピーター・ドゲット [訳]奥田祐士 [発行]イースト・プレス


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 ビートルズの一三年にわたるパートナーシップは、一九七五年一月九日にロンドンの高等法院で正式に解消された。弁護士たちはわきに退き、代わって会計士たちが表に出ることになった。四年分の稼ぎを算定し、分割し、強欲な税金取りたちの手から護る必要があったからだ。ひとつ、境界線が定められた。一九七四年一〇月以前にリリースされた作品の印税は、グループかソロかを問わず、四人で平等に分割する。その日付以降に出されたレコード──レノン、ハリスン、スターキーの最新アルバムを含む──については、それぞれのビートルが、自分の稼ぎだけをふところに収めるのだ。


 四人の男たちにはまだ、アップル・コア社の共同所有者というつながりが残されていた。一九七五年五月にスタジオを閉鎖したこの会社は、もはや晩年に差しかかり、稼働中のレコード会社を装おうともしなくなっていた。大半のスタッフは解雇され、残っているのはニール・アスピノールと彼の会計士たちだけ。ビートルたちにとっては今や、一九六八年の理想主義的なアップルなど存在していなかったふりをしたほうが、かえって好都合になっていた。

「みんな誤解してるけど」とスターキーは語っている。「アップルは実のところ、〔EMIのレーベル〕パーロフォンを建て増ししたようなものだった」。この言葉とともに彼は、六〇年代カウンターカルチャーの遺産、ビートルズなら音楽業界の商業的なモデルを打倒できるのではという期待、そしてビジネスマンの関与抜きで、アーティストの作品を大衆に届けられるようにするという夢を、すべて否定してしまったのだ。


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