『ザ・ビートルズ 解散の真実』
[著]ピーター・ドゲット
[訳]奥田祐士
[発行]イースト・プレス
ラトルズの音楽的なトリビュートは、タイミング的にもぴったりだった。新人のアーティストがビートルズからの影響を認めることは禁忌とされていた数年間をへて、いきなり過去の残響が、最高に売れ線のサウンドとなる時代が到来していたからだ。彼らのサウンドにもっとも明白なオマージュを捧げていたのは、ビートルズ狂のジェフ・リンが率いるELOで、彼らはジョン・レノンからの讃辞を勝ち取ると同時に、トップ40のラジオでは、ウィングスと覇権を競っていた。