『ザ・ビートルズ 解散の真実』
[著]ピーター・ドゲット
[訳]奥田祐士
[発行]イースト・プレス
レノンは一九七六年五月におこなわれるポール・マッカートニーとウィングスのニューヨーク公演に顔を出すと約束し、場合によってはステージに飛び入りしてもいいと言っていた。だが当然のように、彼は姿を見せなかった。マッカートニーはヴィザの問題を解決し、一〇年ぶりに北米で、自由に公演ができる身分になっていた。
「ぼくらのやることにはみんな、ビートルズの影がかかっていた」とマッカートニーはのちに認めている。