『ザ・ビートルズ 解散の真実』
[著]ピーター・ドゲット
[訳]奥田祐士
[発行]イースト・プレス
もうひとつの長引いた法廷闘争も、大団円を迎えようとしていた。三人のビートルとアップルがアレン・クラインとABKCOに対して起こした訴訟が、ロンドンの高等法院で一九七七年一月に審理されることになったのだ。俎上に載せられていたのは一九六九/一九七〇年の悪名高い契約と、誤って支払われた(アップルの主張)、あるいは(ABKCOによると)圧倒的に安すぎる、数百万ポンドの手数料だった。