『ザ・ビートルズ 解散の真実』
[著]ピーター・ドゲット
[訳]奥田祐士
[発行]イースト・プレス
「ビートルの暮らしぶりは?」とモーリーン・クリーヴは、「キリストよりビッグ」騒動のきっかけとなった記事の中で問いかけていた。その質問は、いまだに有効だった。レノンが孤立を選ぶ一方で、リチャード・スターキーは別の逃げ道を見つけ出した──アルコールである。一九七九年には急性の腹膜炎で危うく死にかけ、数フィート分の腸を切除する羽目になったにもかかわらず、彼は断固として、放埒なライフスタイルを改めようとしなかった。