『ザ・ビートルズ 解散の真実』
[著]ピーター・ドゲット
[訳]奥田祐士
[発行]イースト・プレス
一九八〇年八月、いみじくも《ダブル・ファンタジー》と題されたアルバムのレコーディングでスタジオに入ったとき、レノンは〈ウーマン〉が古いビートルズ・ナンバーのように聞こえることに気づいて当惑を覚えた。「なぜならオレは依然として、レザー・ジャケットを着たり悪態をついたりする、マッチョでブッチ・キャシディっぽい、タフなレノンでいなきゃならないと思っているからだ」