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ザ・ビートルズ 解散の真実
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『ジョン・レノン伝説』

『ザ・ビートルズ 解散の真実』
[著]ピーター・ドゲット [訳]奥田祐士 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:2分
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 一九八八年八月にアルバート・ゴールドマンが六〇〇ページの伝記本『ジョン・レノン伝説』を刊行すると、ポール・マッカートニーは激怒した。「この本をボイコットしろ」と彼はレノンのファンたちに告げた。「ゴールドマンみたいな男が自分に都合のいい嘘をでっち上げ、しかもそれが当たり前のように受け入れられていることを思うと、胸が悪くなってくる」

「彼は自分を恥じるべきだ」とゴールドマンは応じた。「六〇年代世代はだれだろうとけちょんけちょんにけなしていた。そのくせだれかが自分たちについて、聞きたくないことを口にすると、急に神経質になって、道徳をふりかざしはじめる。文句はいくらでも言うくせに、いっさい受け入れようとしないんだ」


 ゴールドマンはレノンをマザコン、ヤク中、本能的な暴力漢、心理的に欠陥がある男、ことによると友人のスチュアート・サトクリフの死を招いた可能性もあるいじめっ子、隠れホモ、そして赤ん坊の息子の虐待者として描いた。もっとも好意的な箇所ですら──ちなみにゴールドマンはなによりもまず、自分はレノン作品の賛美者だったと公言していた──このライターは「遺伝的な脳障害」、「てんかん性」の「暴力」、「極端な受動性」、「だまされやすい」、「非常に威嚇的」、「脅迫的」などといった言葉を用いていた。


 事実誤認、解釈ミス、極端な憶測、悪意のオンパレードだった『ジョン・レノン伝説』は、全編が俗臭にまみれていた。それでもゴールドマンは、強い女に支配されたいというレノンのほとんど病的な欲求、放出するにせよ、抑圧するにせよ、暴力に支配されていた平和の使徒の暗い両義性、一九七一年にイギリスを離れて以降の見違えようがない創作力の低下、そして自分より大きい力を信じたいという彼の本能的な欲求を正確に指摘した。この欲求によって彼は、さまざまなグルのもとを転々とし、そのたびに幻滅と、創造面での絶望を味わわされていたのだ。


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