『地上20メートル空中ファック』は一般マスコミを賑わせ、「ＳＯＤは何をしでかすかわからない。面白いことをしてくれそうだ」というイメージを作ることに成功した。

　だが、売り上げは散々なもので、会社の存続が危ぶまれるほどだった。

　そこで、がなりさんは制作費をかけず、それでいて世間にインパクトを与える企画を模索していた。

　そんなある日、がなりさんと私、そして当時、ＡＤ兼男優として使っていたＭ金子（のちの観(かん)念(ねん)絵(え)夢(む)）という男とＳＯＤ社内で雑談をしていた。

　このＭ金子とは食糞からホモプレイまで「ＮＧなし」という変態男優だった。